はじめてのグループ開発
いくつかの Issue に取り組む準備ができたら、開発グループを編成し、席を移動して作業に入ります。
各グループには、少なくとも一人は開発経験のあるメンバーが入るようにします。
開発に慣れていないメンバーは、経験者の作業を見ながら自由に質問したり、自分なりにコードを書いてみることで学んでいきましょう。
経験者は、進めながら周囲に説明したり、意見を聞いたりして、チームの雰囲気を良くすることも意識してみてください。
💡 経験者の方へ
少し大変に感じるかもしれませんが、チームでの開発では「教える」経験も大切なスキルです。
この取り組み自体が良い訓練になりますので、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。
Git の基本操作:commit からはじめよう
Git に不慣れな人は、まず経験者に操作方法を尋ねたり、どんなコマンドを使っているかを観察することから始めましょう。
すぐに覚える必要はありません。一年を通じて少しずつ慣れていけば大丈夫です。
Semantic Commit Message ルール
Git の commit メッセージには「何の目的で変更をしたのか」がわかるような prefix(接頭語)を付けるルールがあります。
以下は代表的な例です:
feat:ユーザー向けの新機能の追加fix:バグ修正docs:ドキュメント関連の変更style:コードの見た目やフォーマットのみの修正(挙動は変更なし)refactor:リファクタリング(例:変数名や関数整理など)test:テストコードの追加や改善(動作コー ドの変更なし)chore:ツールや設定などの更新(実装コードの変更なし)
🔗 参考:Semantic Commit のルール(gist)
Pull Request を出す
グループ内で開発した内容の動作確認ができたら、Pull Request(プルリクエスト) を作成しましょう。
COJT では、Pull Request を作成した本人がレビューを受けたあと、マージの操作まで行うことが原則です。
Pull Request を出すと、自動的に Cloudflare によるプレビュービルドが行われ、変更内容が Web 上で確認できるようになります。
他のメンバーや講師にも共有しやすくなります。
Pull Request と Issue の関連付け
Pull Request を作成するときは、対応する Issue を必ず紐づけるようにしてください。
Issue に対して「この Pull Request が解決策である」と GitHub 上で記録されるようになります。
Pull Request がマージされると、対応する Issue は自動的にクローズ(完了)されます。
マージされたら自動デプロイ
COJT サイトでは、Pull Request が main ブランチにマージされると、Cloudflare によって自動的に本番サイトへ反映されます。
このしくみについては、授業内で Cloudflare のダッシュボードを見ながら解説していきますので、安心してください。